就職活動や転職活動において、書類は通るのに、いまひとつ面接がうまくいかないという人も多いと思われる。最終面接を含めて3回は面接を受けるとして、どうしても2次面接の壁を突破できないというパターン。その手の悩みへのアプローチの一つが今回のお題。例によってご関心があれば続きをお読みあれ。
さて、採用面接に関するハウツーは多々あり、苦手なポイントが明らかであれば処方箋は割りと簡単に見つかる。例えば圧迫面接への対処法だとか変化球的な質問への回答とか。そのあたりについては「大学職員内定体験記」でも触れているので、ご参考になれば幸いかと。 ところが一筋縄ではいかないのが、面接において「イマイチ会話が盛り上がらない」というケース。しっかり質問に答えているのに、面接官の反応が薄い。当たり障りなく質問と回答を繰り返すうち、いつの間にかタイムアップ。なぜか退室時だけ笑顔で「頑張ってください」なんて言われるパターンかと。 このケースでの敗因は、何かに失敗したことではなく、何かが足りないということ。人間的な魅力であったり、採用側が求める経験や能力であったり、フツーすぎて興味が湧かないとか、そういうことが原因かと。 新卒を100名採用するような大企業なら大学名だけで内定をもらえるけど、大学業界は倍率だけは超一流なので、印象が薄いキャラクターだとかなりツラい。 もし思い当たるフシがあるならば、ちょっと試してほしいのが「自己紹介にフックを仕掛ける」こと。 そもそもフックとはこういうもの(写真参照)。帽子とかカバンを引っ掛けるアレです。 ここでは「引っ掛ける」という意味でフックという言葉を使っています。 具体的なフックの活用例に少し触れてみます。たとえば、日頃からTOEICの勉強をしていて、面接官から英語の話題に触れてもらいたいとします。その場合には自己紹介の中に「勉強好き」というフックを仕掛ければ、「いま何を勉強してるの?」という質問につながるかもしれません。面接を盛り上げるためには、このような会話のキャッチボールが不可欠です。 こうしたフックを1つではなく、2つも3つも仕掛けていくことで、自分に対して関心を持ってもらえるように計算して面接に臨むべきです。 また、フックというのは、必ずしも言葉である必要はありません。笑顔だとか声の大きさだとか、そのようなファクターも重要。面接官から「元気いいねえ!」という発言があれば、場の空気が盛り上がること間違いなし。 あと、よくハウツー本などに載っている「わたしは○○な人間です」というフック。使いこなせば効果的かもしれないけど、言い慣れない言葉はうわべな印象を与えかねないので要注意。 という感じでつらつら書きつつ、次回もよろしくお願いします。