昔も今も私大の雄と言えば早稲田と慶応。偏差値ランクの頂点に君臨し、あらゆる面で他の私立大学を圧倒。私大職員的な視点では、もはや別カテゴリーの存在と言っていいかと。最近では「学びの早慶戦」と題して、両校独自の合同説明会をやってたりする。というわけで、いかに早慶が私大業界をぶっちぎっているかという話が本日のテーマ。例によってご関心があれば続きをお読みあれ。
まずはイベントのご紹介から。早慶2校による合同入試説明会。たった2校で地方説明会を開いてしまうのだから、早慶の集客力はやっぱり半端ない。早慶側にとっては、高学力層の高校生に効率的にアプローチできるし、会場費だけの負担で開催できるというメリットもある。ちなみに、一般的な合同説明会は新聞社等が主催し、もちろん高額な参加費用がかかる。こうした点でも、ますます早慶とその他私立大学との差は開いていくんだと実感。
学びの早慶戦 早慶合同説明会
http://resemom.jp/article/2015/06/29/25423.html
お次は入試偏差値の比較。ベネッセのデータを使用。
さすがに社会学系は早慶の独壇場で、他大学が1校も割り込めない。足を引っ張る学部が無いのも早慶の強み。
84 慶応義塾大(法)早稲田大(政治経済)
82 慶応義塾大(経済)早稲田大(法)
81 早稲田大(商)早稲田大(国際教養)
80 早稲田大(社会科)
79 慶応義塾大(総合政策)慶応義塾大(商)
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76 上智大(法)中央大(法)立教大(経営)
75 明治大(法)
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41 浦和大(総合福祉)敬愛大(経済)城西国際大(環境社会)清和大(法フレキシブル)嘉悦大(ビジネス創造)東京富士大(経営)松蔭大(経営文化)松蔭大(観光メディア文化)
ベネッセ マナビジョン
http://manabi.benesse.ne.jp/univ/search/nanido/
お次は補助金(私立大学等経常費補助金)。配分元である私学事業団のデータを使用。
早慶はMARCHの倍も補助金をもらってる。ちなみにトップ10で医学部が無いのは早稲田と立命館だけ。
1 日本大学 94億円
2 早稲田大学 86億円
3 慶應義塾大学 85億円
4 東海大学 64億円
5 順天堂大学 56億円
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10 明治大学 44億円
16 法政大学 29億円
最後に司法試験合格者数。法務省のデータを使用。なお、カッコ内は受験者数に対する合格率。大学院名は省略した。
さすがに早慶と言えども東大・京大と同じ土俵では苦戦する。私立は数で国立に勝てても、合格率では遠く及ばない。学費が違うので比べるのも酷だと思うが。
MARCHでは中央が孤軍奮闘。さすが法科の中央。
1 早稲田大学 172名(35.2%)
2 中央大学 164名(34.5%)
3 東京大学 158名(52.0%)
4 慶応義塾大学 150名(44.6%)
5 京都大学 130名(53.1%)
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7 明治大学 63名(17.3%)
その他、就職先や有名OBなど、早慶の突出ぶりは他の私立大学の追随を許さず、こうした流れは今後も止まらないだろう。
という感じでつらつら書きつつ、次回もよろしくお願いします。