志望大学を決定する上で、何を重視すべきでしょうか?下世話を承知で言わせていただくと、賃金や所定休日などの雇用条件は大変重要です。
とはいえ、私立大学の多くは就業規則や給与規定を非公開としています。賃金賞与や福利厚生などの待遇面、休暇日数や職場環境など、大学職員志望者にとってノドから手が出るほど欲しい重要情報は、口コミに頼る以外に方法はありません。
こんな情報が欲し~い!
- 基本給・賞与に加え、住宅手当や家族手当などの各種手当
- ナマすぎる職場レポート、ワークライフバランスの実態
- 面接アドバイス、質問内容、傾向と対策など
就職希望者向けの企業口コミに関しては、『Career Connection』(以下、キャリコネ)<は日本最大級のデータベースです。これを利用しない手はありません。
キャリコネの強みは大学業界に関する情報登録件数の多さです。例えば、早稲田大学で検索すると、本稿執筆時点で107件ものレポートが投稿されています。いろいろ騒がれた日本大学についても、レポート数は48件となっています。
使い方は超簡単。キャリコネのトップページで、企業検索欄に大学名を入力してください。(大学によっては、末尾に「大学」が不要です。例:慶應義塾、同志社など)
なお、全ての情報を閲覧するには「キャリコネ」へのユーザー登録が必要です。ユーザー登録にあたっては、①現職の給与明細、②現職の職場レポート、③転職活動レポートのいずれかを入力することが求められます(③が無難でしょう)。
つまり、キャリコネでは、ユーザー同士が互いに情報を提供する仕組みです。大学職員だけでなく、主要な民間企業や官公庁、独立行政法人なども網羅しています。
年収・給与明細
ここからは、キャリコネの掲載情報を具体的に見てまいります。
まずは年収・給与明細です。基本給や時間外手当の金額だけでなく、各種手当は内訳まで掲載されています。住宅手当や家族手当は、大学間でかなり開きがあるので注目です。
さらに、正規の賃金だけでなく、サービス残業の有無まで掲載されています。サービス残業の状況は、本人と直属の上司しか知らないはずの情報なので、口コミならではの情報です。
なお、キャリコネには専任事務職員だけでなく、契約職員など非正規職種のレポートも登録されています。試しに自身の勤務校を調べてみたところ、専任批判が多くて萎えました。
採用プロセス・面接時の質問
キャリコネでは、給与や福利厚生などの雇用条件だけでなく、選考プロセスや試験内容などの就職体験記も充実しています。
下のレポート例では、1次で筆記試験があったこと、2次面接の形式や面接官の人数、面接室の雰囲気まで詳述されています。こちらの大学は自身も受験しましたが、まさにここに書かれているとおりの状況でした。
これまで試験内容などの就活情報は、時間をかけて掲示板を探すなど、収集に労力のかかるものでした。キャリコネを活用して、就職活動での情報戦を制してください。
口コミ・評判
専任事務職員の口コミはもちろん、契約職員によるレポートもチェックしてください。職場内のウラの部分は、非正規職員ほどよく見ているものです。
さらに、有給消化率もこのページに掲載されています。有給消化率が60%を超えていれば、わりと自由に有給休暇を申請できる環境と考えてよいでしょう。
なお、キャリコネでは上記で紹介した以外にも、「残業・休日出勤」の状況や「ホワイト・ブラック度」などの内部情報がアップされています。
上でも書きましたが、キャリコネは利用者どうしが情報を提供しあう仕組みです。当サイト利用者が一斉に情報提供を行えば、職員公募を実施する全ての大学について、選考情報が網羅されるはずです。大学職員志望者のビッグコミュニティとなるよう、ぜひ積極的な情報提供をお願いします。