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効率よく仕事をしたければ、「やり残して」帰りなさい

連日連夜のように残業が続く、有給休暇を取るなど夢のまた夢・・・というビジネスパーソンの嘆き節をよく耳にします。完全に業務量がオーバーフローを起こしているような勤務環境ではお手上げかもしれませんが、日常の行動や心構えを少し変えるだけで劇的に状況が変わるかもしれません。

「区切りのいいところまで終えてから帰る」という考えを改める

仕事に対して責任感の強い方や、仕事のダンドリに関する意識が高い方にありがちな習慣だと思いますが、「区切りのいいところまで仕事を終えてから帰宅する」という考え方を改めましょう。

明日でも構わないメールの返信を送ったり、あと少しだから資料を作り終えてから帰ろうとか、日常のワークシーンではありがちな働き方だと思いますが、こうした仕事の「やり残し」を片付けるために30分や1時間は過ぎていってしまいます。 さらに、そうこうしている間にも、明日でも構わない用件で電話が鳴り、上司や同僚から声がかかり、それらの用件を処理してから帰ろうと、際限なく残業時間が伸びていきます。こうなると2時間や3時間の残業ではおさまらなくなるでしょう。 各々が「区切りのいいところまで」働こうとするあまり、お互いの仕事を増やしてしまうのです。

こうした悪循環から抜け出すためには、「区切りのいいところまで働く」という考え方を変えなければいけません。 そもそも、わたしたちが生きている「時間」というものに区切りなどありません。今日も明日も1年後も、時間は永遠につながっています。今日と明日の間に「区切り」を作ろうという考え方は、とても非科学的であり、不自然な発想なのです。 どうせなら「区切り」など考えず、徹夜で思いつく限りの仕事を終わらせてしまい、次の日はオフにしてしまった方が、「区切り」のために毎日残業するよりも、よほど健全な働き方ではないかと思います。

仕事の「やり残し」が翌日の午前中を活性化させる

区切りのいいところまで仕事を片付けてから帰宅する理由は、翌日の朝を慌てずに迎えたいからでしょう。前日にあらかた仕事を片付けておけば、精神的に落ち着いた状態で、スムーズに次の仕事に着手することができます。一般的なダンドリ術においては、むしろ推奨されているノウハウの一つだと思われます。

そのような働き方に真っ向から反対するつもりはありませんが、一つだけ「思わぬ盲点」があることにお気付きいただきたいと思います。

『前日に仕事が片付きすぎてしまうと、翌日がスロースターターになってしまう。』

仕事の「やり残し」が無いことにより、落ち着いた気持ちで翌日の仕事に着手できる、それは大変に結構なことです。しかし、逆の言い方をするならば、翌日は5割とか6割の力で走れてしまう状況になります。どれだけマジメな人であっても、焦っていなければ全力疾走はできません。 集中力が落ちた夕刻以降に残業し、脳の機能が最も高まる午前中をスローペースで過ごすわけですから、これが事実ならば非常に皮肉なことです。

一方で前日に仕事をやり残して帰宅した人は、朝から120%の猛ダッシュで突っ走ります。のんびりとメールに目を通したり、コーヒーやタバコで一息つくようなこともなく、黙々と仕事を片付けます。そうこうしているうちに、前を歩いていた残業集団に追いついてしまうことでしょう。仕事の「やり残し」が翌日の午前中を活発化させるための起爆剤になるわけです。

まるで皮肉なウサギとカメのようなストーリーですが、わたしは誰もが賢く幸せなカメになれればと願っています。しかし、現実には難しい問題があり、その最たるものが「夕刻以降の打ち合わせ」です。個人ワークであれば集中力とスピードをMAXにして追いつくことが可能ですが、自分が知らないところで話が進められてしまうとお手上げです。打ち合わせはコアタイムに集中させる、これが時間を自らコントロールするための第一歩であると思います。

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