大学職員の採用公募情報

国公立・学校法人の事務職員求人情報

自己PRの「切り口」探しには無料の診断テストが有効なワケ ~大学職員への早期内定の道⑧~

筆者は民間企業で10年ほど働いたあと、大学業界に転職いたしました。

転職活動中は考えが煮詰まったり、頭の中がモヤモヤしたり、内定に向けて気持ちを前進させるのに苦労しました。

わずかな休日を削って転職活動に励んでいるのに、応募書類を作成しようにも遅々として筆が進まない。

今夜は志望理由書を完成させるぞ!と意気込んだはずなのに、気がつけばボンヤリとスマホをいじっているうちに何時間も過ぎてしまう。

転職活動をされている方なら、誰しも経験されていることではないでしょうか。

自分の「市場価値」とは何か

このような悶々とした状況も一過性のものであればよいのですが、もし足踏み状態から長く抜け出せていないとするならば、原因は自分自身を客観視できていないことにあるのかもしれません。

すなわち、そもそも自分の強み・弱みが分からない、市場価値が分からない、したがって何をアピールしたらよいのかも分からない、そのような状態に陥っているのではないかということです。

転職活動に限ったことではありませんが、検討に入れるべき材料を正しく把握しておかなければ、それらを頭のなかで整理してアウトプットすることはできません。

考えがまとまらないとき、ついついアウトプットの方法が下手なのではないかと苛立ってしまいがちですが、本当の原因は現状分析の方法に問題があるのではないかということです。

無料ツールで「強み」を診断する

このような状況にもしも心当たりがあるならば、まずは自分自身のPRポイントを客観視するために、各種の転職診断テストを活用してみるのも一手です。

転職活動は新卒採用と違い、なかなか第三者に相談することができません。コンピュータ診断なのでどうしても限界はありますが、自分自身の強みや適性を文章化してもらえるということは、自己PRを考えていくうえで貴重なヒントになると思います。

診断結果に自身の経験を書き足していけば、実際の経験を踏まえた客観的な自己PR書に近づくのではないでしょうか。

それでは以下、実際に何種類かの転職診断テストをご紹介していきます。

f:id:shokuin:20200326071355p:plain

1)転職力診断テスト

自身の転職適性を「転職力」として数値評価してくれるのが、転職サイトtypeが運営する「転職力診断テスト」です。

リンク

転職診断力テスト
http://type.jp/t_test/input.do

私自身もあわよくば上位大学への転職を考えなくもないので、やや本気で回答してみましたが、結果は79.7点ということで、まずまずOKなのかという自信を持ちました。

予想内定社数は2.5社、予想年収は696万円とのこと。このあたりの数字がやけにリアルです。

診断結果では自身の潜在能力が文章化されるので、その文章を参考に自己PRをを練っていくのも悪くないでしょう。

画像が小さくて見えづらいと思いますが、将来ビジョンの策定能力やタイミング把握力など、なかなか自己流の自己分析では見落としがちな評価項目が並んでいます。

typeのサイトでは転職力診断テストの他にも、市場価値診断テストや適性検査SPI2実力テストなどもあるので、必要なものを選んでいただければと思います。(すべて無料です。)

リンク

転職者向けの適性検査 SPI2実力テスト
http://type.jp/s/spi/

市場価値診断テスト

「市場価値診断テスト」も、転職サイトtypeが運営する診断テストです。

こちらのテストも挑戦してみましたが、質問項目がグサグサと胸に刺さりますよ!なるほど、社会から評価されるために重要なポイントがよくわかります。

言い方を換えれば、採用側の人物評価基準を裏読みできるということです。

ご参考まで、市場価値診断テストでの質問項目をいくつか抜粋します。

いずれの項目も「あてはまる」から「あてはまらない」までの5段階評価で回答していきます。

市場価値診断テストの質問事項(抜粋)
・外国人との交流を定期的に行っているか。
・自分のビジョンやゴールに向けて、計画を策定し、日々実行に移しているか。
・現所属組織外に、他の人と比べ、多くの人的ネットワークを持っているか。
・長期の計画を立てるときでも、最終的には1日の予定にまで落とし込むか。

どうでしょう?なかなか「あてはまる」と答えられないのではないでしょうか?これが転職最前線で企業が即戦力社員に求める水準です。

《グローバル化》に関心のある企業であれば、そこそこの英語力ではアピールとして弱く、外国人との交流機会の有無が人物評価の基準になるということです。大学業界で国際部門に配属されようものなら、普通に一人で海外出張(協定校の開拓など)とかを任されるので、TOEIC800点くらいで自信を持ちすぎない方が無難です。

《コミュニケーション能力》に関しては、単なる職場のムードメーカーではなく、外部に対して顔と名前を売り込む能力が求められます。大学業界は情報交換会などを通じた情報収集が重要なので、相手の懐に飛び込んでいく度胸と人間力があると強みになるでしょう。

《ビジョンやゴール》について、それが重要なのは誰もが認めることですが、単刀直入に「あなたのビジョンは何ですか」と質問されて答えられる人は多くないでしょう。ビジョンの無い人に目標は無く、目標の無い人に行動は伴わない。行動力がアピール材料だと考える人は、ビジョンとの整合を確認してみることをおすすめします。

リンク

市場価値診断テスト
http://type.jp/valuetest/input.do

就職活動で書類選考は通るけど最終選考まで残れないという人は、面接で語れるアピール材料が不足しているはずです。

応募しては落ちての繰り返しから抜け出すためには、採用側が設定するハードルの高さまで自己PRのレベルを上げていくことが必要です。

ちなみにテスト結果は、推定年収700万円、偏差値54.7という微妙な結果でした。推定年収については上記の「転職力診断テスト」とほぼ一致するものでした。

全18種類の中から5つの持ち味を探る「グッドポイント診断」

「グッドポイント診断」は転職決定率No.1のCMでお馴染みのリクナビネクストが運営する診断テストです。

こちらの診断テスト、正直なところ、かなり骨が折れます

「約30分の本格診断サービス」とあるように、かなり腰を据えて取り組む必要があります。(実際にやってみたところ18分かかりました)

とはいえ、自身の「持ち味」を知ろうとするなら、時間のかかる診断テストの方が信頼がおけるというもの。

転職コンサルに会いに行く時間と労力を考えれば、遥かにお手軽なのは間違いありません。

リンク

グッドポイント診断
https://next.rikunabi.com/goodpoint/

診断テストによる評価の視点は「自己信頼」「継続力」「独創性」などの全18種類。画像が小さいので詳細はリンク先で確認いただきたいと思います。

耳慣れない言葉かもしれませんが、「自己信頼」とは英語で《Self-Confidence》と言われ、人物評価において極めて重要な観点です。

以下は診断テスト画面の一例です。

選考試験で性格診断テストを実施する大学もあるので、事前練習としても最適です。どう答えたら、どう評価が出るのか。複数パターン試してみるのも有効でしょう。

長時間のテストに耐えて、ようやく出された結果が以下のもの。画面キャプチャでは文字が見えないので、結果の一部を抜粋します。

《自立》
あなたは、何事も自力でやっていこうとする心構えを持っており、常に主体的に行動することができます。また、対立を恐れず、どんな相手に対しても臆せず自分の意見を伝えることができます。自身の軸がしっかりとしており、周囲の意見や状況に簡単に左右されることがありません。
主体的に行動できる人は限られます。解決のために費やせる時間が限られたり、困難な課題に直面するなど難易度が高いほど、あなたの力が必要とされ、周囲から頼りにされることでしょう。
《柔軟性》
あなたは、好奇心旺盛で興味の範囲が広く、ものごとを柔軟にとらえることができます。また、突発的なできごとに対して臨機応変に対応することも得意です。何に対しても「もっとよいやり方があるはずだ」と考え、様々なアレンジを繰り返していくため、あなたの取り組みはどんどん進化していきます。あなたにとって、ひとつのやり方しか考えないことは悪なのです。
結果を出し続けていることが知れ渡るにつれて、周囲の人は改善したいことがある場合、あなたの視点やアイディアを求めるようになります。

上記の診断結果のうち、ライン部分が非常に重要だと思いました。

別の角度から文章を吟味すると、「自立性とはハードな条件下でこそ発揮されるもの」、「柔軟性や独創性は結果を出し続けてこそ評価されるもの」であることに気づきます。

診断テストを通じて、自分の「持ち味」を確認できるだけでなく、その「持ち味」がどのような条件下で発揮されるのかも理解できます。私にとっては今後の人生においても役立つ金言でした。

採用面接において自己紹介が苦手な人は、自身の「持ち味」について十分に吟味してみることをおすすめします。

思い当たるフシのある人は、自身の履歴書や職務経歴書を見返してください。自身の《強み》や《行動特性》が書かれているでしょうか?

自身の「持ち味」を文章化できていなければ、面接の場において口頭で表現することも難しいでしょうし、人事担当者にあなたを採用するメリットを伝えられないはずです。

就職活動や転職市場で自分を売り込む《パンチ力》を身に付けたいのなら、まずは腰を据え、自身の「持ち味」を文章化してみることを強くおすすめします。

最後に、今回はインターネットで利用できる転職診断テストをご紹介しましたが、転職者の場合は面倒臭がらないで、転職コンサルタントを利用してみることを強く推奨します。

孤独な転職活動において、転職コンサルは唯一の相談相手です。

また、転職コンサルの利用というアクションをおこすことで、精神的に逃げから攻めに転じる効果もあるでしょう。

もちろん、リクナビやマイナビに掲載されないような非公開求人案件の紹介を受けられるという最大の利益もあります。

転職フェアが有名なDodaや、以下の2社が大手の転職コンサルです。

リンク

リクルートエージェント
http://www.r-agent.com/
マイナビエージェント
http://mynavi-agent.jp/

私自身の転職活動では拠点数の多さからリクルートエージェントを利用しましたが、好みで選んでも構わないと思われますし、非公開求人を紹介してもらうために複数登録するのも有効です。

copyrights@大学職員公募情報・プライバシーポリシー

おすすめします

「大学とは何か」という書名のとおり、歴史的・法律的・文化的なアプローチから、「大学」のアウトラインを描き出した名著。前提知識無しに読める敷居の低さも推奨の理由です。