就職活動の応募書類に限らず、文章を読むと、その人の基礎学力が分かります。
教養レベルの国語力はもちろん、社会人として厳しい訓練を受けた方は、文章でビジネススキルを表現することもできます。
逆に言えば、既卒採用で応募書類が不出来だと、「この文章力では会議資料は作れないな」、「ここから文章力を教育するのは手間だな」と思われるのも当然です。
書類作成テクニックの中心は、こうした基礎学力の高さを見せることと、面接を有利に進める下地を作ることにあります。
また、応募書類と面接試験を別個のものと考えず、それぞれが相乗効果(シナジー)を発揮できれば、内定へ一歩前進できます。
新聞は国語力のお手本
文章作成では、言葉使いや言い回しに注意するのは当然です。
また、単に難しい言葉を並べるのではなく、日本語として読みやすく、読み手に伝わる文章でなければなりません。
こうした国語力について、新聞は身近なお手本として最適でしょう。
というのも、新聞というメディアは、世の中で唯一、あらゆる分野の指導者や専門家の目に触れ、彼らが読むに耐える文章となっているからです。ゆえに、新聞は国語力のお手本となります。
なお、「難しい単語を並べない」と書きましたが、作文試験では少し事情が変わります。
ワープロも辞書も使えない作文試験では、難漢字を使うことで語彙力の高さをアピールできます。
語彙力は学力の基礎ですから、大学に限らず様々な業界で評価されるでしょう。
社説欄で問題提起の作法を学ぶ
とはいっても、応募書類は事実を淡々と述べるだけでなく、独自の視点や問題提起が無ければ、自分の書いた文章とは言えません。
新聞の社説欄をじっくり読むと、限られた紙幅の中で述べるべき事実を取捨選択しつつ、そこから問題提起へとつなげます。
問題提起の前にどのような「助走」をするのか、どのタイミングで問題提起を切り出すのか、そのバランス感覚は志望動機書や作文試験にも大いに活きてきます。
歌謡曲のサビを盛り上げるためには、Aメロ・Bメロが重要だということです。
キーワードで面接官を「誘導」する
選考試験における応募書類の役割として重要なことは、面接試験の予備資料になるということです。
面接官は面談と面談の合間に次の応募者の提出書類に目を通し、履歴書や志望動機から応募者の人物像をイメージします。
学歴や職歴からどのような人生を歩んできたのか、どのようなことに関心があるのか、それらを踏まえたうえで面接を課します。
面接官が質問することの多くは、これら応募書類が題材になっているのです。
そこで、面接を受ける側としては、面接官の意図を逆手に取る必要があります。
面接官が質問しやすいような、さらに、自分の得意分野に面接官を誘導できるような応募書類を作りましょう。
重要なので繰り返し言います、面接官を「誘導」してください。
そのために重要なのは、応募書類の中に、面接官の目につきやすい、印象に残るキーワードを散りばめることです。
また、強調したいポイントは平坦な文章でツラツラ書くのではなく、単語を効果的に使っていきましょう。
面接官は応募者との対面前の限られた時間で応募書類に目を通しますから、単語の方が印象に残りやすいのです。