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大学職員への早期内定の道⑫ ~作文試験の傾向と対策~

大学事務職員の採用試験で、わりとよく出題されるのが作文です。

筆記試験として出題される場合もありますし、1次面接後に人数を絞って実施される場合もあります。当然、後者の場合のほうが、中身をじっくり読まれることになります。

作文試験の課題(テーマやお題)には無数のパターンがありますが、ルーチン的な解法を覚えればそれほど難しいものではありません。

以下、作文課題の傾向を2つに大別した上で、それぞれの解法をご紹介します。

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志望動機系のお題が与えられた場合

作文のテーマとして頻出なのが、志望動機・自己PR系のお題です。

履歴書など応募書類で似たようなことを書いているはずですから、これを作文のテーマに合わせて微調整していけば対応可能だと思います。

構成を整えるだけで「それなり」になる

具体的には、制限字数内で以下の構成に再整理して下さい。

1)まず、日本や大学を取り巻く環境など社会的背景を冒頭に書き出す

2)その中で大学に求められる要素を1つ指摘する

3)それを実現するための具体策へと文章を展開する

本当にこの程度で!?と思われるかもしれませんが、構成を整えるだけで、文章は驚くほど「それなり」になります。

書きやすいテーマだけに細部が重要

ただし、書きやすいテーマであるだけに、全体的にハイレベルです。

誰もがそれなりの水準に仕上げてくることでしょう。

すなわち、志望動機系の作文において、「書きかけ」や「字数不足」は致命的な失敗です。

あらかじめ自身の考えがあって然るべきテーマですから、内容も問われます。

その場でウンウン考えて、思いつきで書き進めてはいけません。

内容的には志望動機書に「one more thing」程度の枝葉をつければ十分だと思います。

内容以外では、どれだけ理知的な表現が使えるか、文章の流麗さも重要です。

優れた語彙力や漢字力も好印象を与えますので、国語力に自信のある方は意識的にアピールした方がよいかと思います。

作文の中では書きやすいテーマですから、志望動機系のお題でもなかなか文章が書けないという方は、履歴書の志望動機や自己PRを読み直してみることをお勧めします。

オリジナリティの求められるお題が与えられた場合

作文で厄介なのは初見のお題です。

つまり、オリジナリティを求められるテーマです。

こればかりは、文章の流れやオチを、短時間で考えなければなりません。

「大学の生き残りについて」のように一般論で書けるテーマもあれば、「世界」や「友情」など、抽象的な単語だけをポンと与えられる場合もあります。

まるで笑点の大喜利のように、100人いれば100通りの書き方があります。

言葉の持つイメージだけで、文章を作らなければなりません。

制約のある方が、文章は書きやすい

このような自由作文を短時間で書き上げるためには、文章の「論点」を事前に決めておくことが非常に有効です。

言い換えれば、どのようなテーマで作文を書くよう指示されても、同じ展開で文章を書いていくということです。

この手法は、上記の「世界」や「友情」など、視点が自由すぎるテーマで特に効果を発揮すると思います。

作文というのは視点を絞るほど書きやすい、つまり、「〜〜の観点から論じよ」というような制約があった方が書きやすいのです。

要するに、自分で自分に制約を課すということです。

わたしの場合、「(お題について)一般論と私見とを対比しつつ述べよ」というように、条件作文のつもりで文章を書いていました。

一般論と私見との対比

作文課題として使われるようなキーワード(お題)の多くには、既に一般世論が形成されています。

たとえば、「大学の生き残り」については『厳しい』という一般論があり、「ゆとり教育」については多くの人が『教育水準が低くなった』と言います。

このように一般論が存在しているテーマについて文章を書く場合には、一般論を私見の引き立て役として利用するのが定石です。

一般論だけでは面白みがありませんし、私見だけでは説得力に欠けます。

面白い文章を書こうという気持ちが強いと、文章の中で一般論に触れることに躊躇いを感じますが、一般論と私見を並べることに意味があります。

定石というと堅苦しいですが、誰しも自然に身に付けていることでしょうし、それを意識的に実行した方が美しい文章が書けると思います。

自由すぎるお題への対応

一般論が存在しないテーマ(冒頭で挙げた「世界」など)については、第三者的な視点でテーマを分析するように注意します。

「第三者的な視点」というとイメージが沸きにくいかもしれませんが、要するに自分を主人公にしないということです。

たとえば「世界」というテーマで書くのなら、「私は海外旅行を通じて人間的に成長しました」というようなエッセイではいけません。

日本代表レベルでスポーツをしていた人などは別ですが、自分が主人公の文章は、他人にとって最も興味をそそらないストーリーの一つです。

言葉で説明しても伝わりづらいでしょうが、例えば「世界」というテーマで作文を書くなら、『ネット世界に国境は存在しないか』や『現代人より優れた中世人の世界観』というストーリーで書いてみると、インパクトのある文章になると思います。

おすすめします

「大学とは何か」という書名のとおり、歴史的・法律的・文化的なアプローチから、「大学」のアウトラインを描き出した名著。前提知識無しに読める敷居の低さも推奨の理由です。