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大学職員への転職活動はどの程度の長期戦を覚悟しておくべきか

大学職員への転職を検討されている方の中には、これが初めての転職活動だという方も少なくないかと思います。暗中模索の手探り状態でエントリーシートを書き、見事に書類選考を突破すれば、複数回の面接を経て、内定へとつながるわけですが、なかなか1ヶ月や2ヶ月で内定を獲得できるほど容易いわけではありません。

大抵の方は応募書類を作成するのに1校あたり最低でも2週間はかかっているかと思います。在職中の転職者であれば土日のみ転職活動に充てられるとして3週間はかかるでしょう。
せいぜい2000字程度の作文ではありますが、いざ机に向かってみると、そうサクサクと筆が進むものではありません。2時間で5行程度しか進まない、ということも珍しくはありません。
志望度合いによって力の入れ加減を調節したとしても、1度に掛け持ちできるのは2校が現実的、どう頑張っても3校が限界というところかと思います。

以下のデータは一般的な転職活動における転職決定者の平均応募社数です。データはリクナビネクストとリクルートエージェントのサイトから拝借したものですので、あくまで全業界の平均値であることをお断りしておきます。
リクナビネクストのデータによれば平均応募社数は18社とのことですので、同時掛け持ちが3社(校)ということであれば、1サイクルの応募に1ヶ月はかかるとして、内定まで最低6ヶ月は必要となる計算です。
ただし、公募を行っている大学の数には限りがありますから、いわゆる「弾切れ」を考慮すると、もう少し長期戦を覚悟しておいた方が無難かもしれません。

転職成功者の平均応募社数は18社(出典:リクナビネクスト)

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内定を得るまでに何社に応募した(出典:リクルートエージェント)

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私自身の体験談としては、最初の大学に応募書類を提出してから2ヶ月程度で内定を獲得しました。ただし、書類作成の期間を含めると3ヶ月から4ヶ月くらいかかっているかもしれません。
この期間、週末はほぼ転職活動に費やしました。4ヶ月もの間、貴重な週末を内定可能性の低い転職活動に費やし続けるのは、在職中の転職活動者にとって精神的にとても辛いことです。私もこれ以上長期化していたら、志半ばで転職を諦めていたかもしれません。

転職活動がどれだけ長期化するかは個人差があるかと思います。内定体験記の中で「大学職員の公募は順番待ちではない」と書きましたが、受け続けていれば内定が出るというものではありません。
最初は誰しも転職初心者ですが、面接を10回程度こなしているうちに、だんだんとコツがつかめてきます。自己紹介で躓かない工夫や志望理由を淀みなく語る工夫など、多くの改善点に気づくことでしょう。そこが内定獲得に向けたスタートラインですから、そうした「内定力」をどれだけ早期に身に付けるかが重要であり、転職活動が短期決戦になるか長期決戦になるかの分かれ道です。

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