別項「常に上位通過を目指す」でも触れさせていただきましたが、筆記試験は数字で結果が出るだけに、上位通過の重要性は高くなります。
募集人数が5名なら5位以内、若干名募集なら1位通過が目標です。
筆記試験だけならば上位20〜50%程度でもクリアできますが、ボーダーラインでの通過では、次の選考を突破することは困難です。
早期内定を目標とする以上、目線は常に最終面接に向けなければなりません。
タイムパフォーマンスの高い筆記対策
新卒採用であれば、民間や公務員と併願する上で、筆記試験に十分な時間を割くことができると思いますが、転職組にはそのような時間的余裕はありません。
下表は筆記試験でよく使われる試験種目別に、対策の効果や所要時間をまとめたものです。
筆記試験の種類 対策効果 所要時間 オススメ
1)性格診断 少 少 △
2)クレペリン検査 普 少 ◯
3)SPI 特 普 ◎
4)教養試験 大 多 ☓
5)一般常識 大 普 ◯
筆記試験対策の優先順位としては、対策を行った場合の効果と所要時間のバランスから、SPIがお勧めです。
それに次いで、一般常識。教養試験は準備さえすれば効果絶大ですが、あまりお目にかからないのが難点です。
余談ですが、早稲田大学の選考試験では、用語説明型の一般常識問題が毎年のように出題されているようです。
例えば、特定の用語について、簡潔に説明を求めるものです。
早稲田の募集人数は他大学に比べて多い(10〜20名程度)ので、実質的な対策効果は数倍だと思って下さい。
早稲田のためだけに一般常識対策をしてもいいくらいです。
性格診断とクレペリン検査は短時間でコツをつかむことができるので、とりあえず対策本にザッと目を通しておきましょう。
性格診断など対策のしようが無い・・・と諦めることなかれ、ライスケールを頭の片隅に置いておくだけでも効果があります。
私の場合、両方合わせて30分程度だったと思います。本当に短時間です。
最後に、それを言っちゃあおしまいだよ!と嘆きたくもなりますが、ご自身の職歴や学歴に自信のある方は、筆記対策をパスするのも手です。
もちろん筆記重視の大学もあるかと思いますが、ある程度は下駄を履かせてくれることを前提に、最終選考の突破に照準を合わせた方が早期内定への近道かと思います。