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5年後に食えなくなる職業ランキング

2011年にデューク大学のキャシー・デビッドソン氏が「2011年度にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう」との研究を発表し、我が国でも「XX年後になくなる職業」という見出しの雑誌記事をときどき見かけるようになりました。 つい先日も大衆紙SPAに「5年後に食えなくなる職業ランキング」なる記事を見かけましたので、概要のご紹介と所感などを加えてみたいと思います。あくまで娯楽記事ですので、お時間のある方は続きをお読みあれ。

ではさっそく、5年後に食えなくなる職業ランキングのトップ10から。 1位の倉庫作業員から6位のウェイター&ウェイトレスまでは、現在も非正規やアウトソーシングが進んでいる分野。7位のタクシードライバーから9位の歯科技工士までは専門職、10位の地銀銀行員のみ新卒大学生に関係のありそうな職業かと思われます。

1.倉庫作業員 2.レンタルビデオ店員 3.受付嬢 4.電話オペレーター 5.ホテル受付係 6.ウェイター&ウェイトレス 7.タクシードライバー 8.速記者 9.歯科技工士 10.地銀の銀行員 SPA 11/3・11/10合併号より

大衆紙のランキングなので、リアリティに言及するのは避けます。 上記の表には掲載されていませんが、5年後には難しいとしても、将来的にはシステムエンジニア(プログラマー)の大半が機械化されるのではないかと思います。このブログもWordpressというソフトを使って運用していますが、アクセス数集計して上位の記事のみ画面表示するような複雑な機能も、ほぼ私自身はプログラミングをしていません。多くのことがドラッグ&ドロップで実現できてしまいます。私がホームページを初めて立ち上げた1990年台後半では考えられなかったことです。 理系学生の就職先としてSE職は大きな受け皿になっていますが、30年後の人生設計を考えたとき、ちょっと見通しの立たない職業ではないかと思っています。

続いて「要らなくなる社内職種」。同じくSPAの記事より。

1.経理 2.秘書 3.中間管理職

1位の経理と2位の秘書についてはそりゃそうだろうなと思いましたが、3位の中間管理職については意表を突かれました。その理由として記事は、「クラウド技術の進化により、部下を管理して情報を伝達するだけの中間管理職は消える。日々の業務は役員クラスが簡単にチェックできるようになり、必要な情報もより正確に共有できるようになった」と述べています。 私は以前から、中間管理職の仕事とは、部下の労務管理と上司への報告、この2点だけだと考えています。その意味で、クラウド技術の進化によりトップと現場の距離が縮まれば、中間管理職の必要は薄れるかもしれません。 ただし、典型的な日本の企業においては、中間管理職は年功序列の賃金形態を維持するための「職能」として位置づけられる場合も少なくないと思われるので、必ずしも業務上の必要・不必要という理由だけで中間管理職が消滅するということは考えづらいと思います。

最後に、ややSFのような、夢があるような怖い話題を。 「2045年問題」とも言われるように、AIが人間の思考力を凌駕する可能性(危険性)が真剣に議論されています。 もしも藤子不二雄アニメに出ててくる「コピーロボット」を1人1台持っていれば、理論上、人間は完全に労働から開放されます。職業も失業も存在しない時代です。メタップス社長の佐藤航陽氏も夏野剛氏との対談の中で、「働かないといけない、稼がないといけない、というのは思い込み。産業革命から続くこの考え方は捨てたほうがいい」と発言しています。 そのような夢のような時代が来るのでしょうか。そして、AIが人間を凌駕する時代に、人間は大学で何を学ぶのでしょうか。大学人としては、そこが気になります。

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「大学とは何か」という書名のとおり、歴史的・法律的・文化的なアプローチから、「大学」のアウトラインを描き出した名著。前提知識無しに読める敷居の低さも推奨の理由です。